こんにちは。広報チーム シマです。
WordCamp Kyoto 2017 では、2 日目にコントリビューターデイという 1 日中 WordPress に貢献する日を設けています。
WordCamp Kansai 2015, WordCamp Kansai 2016 についても WordPress に貢献する場はございましたが、1 日を通してコントリビューターデイを開催するのは WordCamp Kansai 2014 以来となります。
コントリビューターデイってなにをする日なのか聞いてきました
コントリビューターデイって具体的になにをする日なんだろう?や、
WordPress に貢献ってよく聞くけど実際どうやって貢献するの?などの以下3つの疑問を、
- コントリビューターデイってなにをするの?
- 今回の WordCamp ではどうして一日中やるの?
- コントリビューターデイでやること、できることなど
WordCamp Kyoto 2017 の実行委員でもあり、WordCamp Kansai 2014 の実行委員長をされていた額賀さんにインタビューしてきました。
額賀さんのプロフィール
額賀順子(nukaga junko)
WordCamp Kansai 2014 実行委員長。WordBench 大阪モデレーターから引越しをしてWordBench 男木島モデレーターへ。WordPress4.7 コアコントリビューター、WordPressの翻訳やコミュニティのことなどもしつつ、本業はWebデザイナー。瀬戸内の小さな島にある男木島図書館の理事長もしています。写真を撮るのと文章を書くことをいつも傍においています。
(Photo by.ミスミタクマ)
では、インタビューです。
みんなで集まって WordPress に貢献しよう!貢献者になろう!っていうのがコントリビューターデイです。
―― さっそくですが、コントリビューターデイってなにをする日ですか?
まず最近日本でも「コントリビューター」という言葉を聞くことが多くなってきたかなと思うんですけど、日本語に直訳すると、コントリビューターとは「貢献者」って意味で、WordPress では「貢献してるヒト」を「コントリビューター」と呼んでいます。
みんなで集まって WordPress に貢献しよう!貢献者になろう!っていうのがコントリビューターデイです。
コントリビュートをするにはいろいろあって、例えば
- みんなに使ってもらえるようにドキュメントを翻訳したり作ったりする
- プラグインやテーマや WordPress を翻訳
- テーマのレビューする
- フォーラムで回答する
- WordPress 関連イベントを開催する
- テーマやプラグインを公式ディレクトリに掲載する
など、こういったことを行ってる方をコントリビューターと呼んでいます。
こういうことに関わりたいけど、どういう事をすればいいのだろうという方にもぜひ来てもらいたいですね。
―― なるほど。コントリビューターになる一つにはテーマレビューや翻訳をするってことですが、それってむずかしいですか?
簡単なこともあるし PHP のプログラミングのことをわかっていないとできないことももちろんあります。
WordCamp の実行委員になることもコントリビュートのひとつですね。
なので、まずなにができるかを知りたい方にも参加していただいて、それぞれにできそうなことを今回のコントリビューターデイで見つけてほしいです。
また今回の WordCamp Kyoto 2017 のコントリビューターデイでは、翻訳するチームやテーマレビューをするチームといったグループに分かれて作業をする予定で、それぞれのチームにメンター(世話役)が付くのでなにもわからない方でも安心して作業を進めていける体制を作る予定です。
(Photo by.ミスミタクマ)
コントリビュートするということの裾野が広がって少しずつ浸透してきたように感じています。
―― では、今回の WordCamp でコントリビューターデイを 1 日を通して行なうことになった経緯を教えてくれませんか?
コントリビューターデイを 1 日とるのは関西では二年ぶりになるのですが、その二年前の WordCamp Kansai でのコントリビューターデイは日本では初の試みだったんですよね。それがこの二年で他にも WordCamp Tokyo でコントリビューターデイがあったり、Global WordPress Translation Day といったイベントがあって日本各地で翻訳にみんなで参加するといったこともあったりして、コントリビュートするということの裾野が広がって少しずつ浸透してきたように感じています。
チームにわかれてそれぞれのチームにメンターをつけて作業を進めていける体制がとれるようになったのも、メンター側もどういう風にすすめればいいのか少し慣れてきた面もあるのかなーと思っていて、だからこそ、せっかくみんな集まるのだからみんなが集まってでしかできないことを 1 日を通して一緒にやれたらいいなっていう風に考えています。
例えば、こういった活動を無理なく継続的に続けるにはある程度の指針みたいなものがあったほうがいいよねってことを話あったり、他には、
- WordCamp Japan のサイトをスマホ対応したい
- 効率のいい翻訳の仕方をみんなで話し合って共有したい
- 今後の指針を決めたい
- 継続できる仕組みを作りたい
- 各地域に WordPress のコミュニティ(WordBench)があるのでモデレーター同士の情報交換
などもできたらいいなーと思っています。
また昨年の WordCamp Kansai 2016 で作成した、WordPress ユーザーマニュアル を引き続き更新したりもしたいですね。
あと 1 日を通して行なうのはメンター側もセッションデイはセッションをちゃんと聞きたいじゃないですか笑
―― たしかに笑 自分も実行委員ですがセッション聞きたいです。
コントリビューターデイでやること、できることの内容を簡単にご紹介
―― 最後にコントリビューターデイでやること、できることの内容を簡単にご紹介していただけませんか?
- WordPressコア
WordPress の開発そのものをお手伝いします。コーディングやバグ修正、意思決定の議論、開発への参加などで協力します。 - WordPressコミュニティ
WordPress コミュニティ運営イベントの原則 についての共有や、WordBench 運営についての情報交換などをおこないます。 - プラグイン(公式ディレクトリ登録)
プラグインの公式ディレクトリ登録をおこないます。 - テーマ・プラグイン、WordPress.tvの翻訳
テーマ・プラグイン、WordPress.tvの翻訳をおこないます。日本語翻訳のルールの共有などもできたらと思っています。 - Codexの翻訳や編集、WordPressユーザーマニュアルの編集
Codexと呼ばれる日本語のドキュメントサイトや、GitHub にあるWordPressユーザーマニュアルの編集といったドキュメントの整備を行います。日本語翻訳のルールはテーマ・プラグイン、WordPress.tvの翻訳と一緒なので、近くのグループにておこないたいと思っています。 - Japan WordCamp サイトリニューアル
Japan WordCamp のサイトのリニューアルをおこないます。 - テーマレビュー・テーマを公式ディレクトリに登録
公式ディレクトリへのテーマの登録と、登録されたテーマのレビューをおこないます。この二つは審査される側と審査する側のコントリビュートになるのですが公式テーマとして必要なことを学ぶ点では一致しているので一つのグループもしくは近くでグループにしておこないたいと思っています。
また、WordCamp Kyoto 2017 の1週間前にはパリで WordCamp Europe 2017 があり、そちらではコミュニティサミットがおこなわれることになっています。日本からも何名か参加される予定なので、コミュニティサミットってどんなもの?的なことを話していただく時間も作りたいと考えています。
―― これだけあれば自分でも参加できそうなことがありそうです! 本日はありがとうございました!
ありがとうございました!
まとめ
コントリビューターデイになにをするのかイメージしていただけましたか?
チームに分かれてどういう流れで作業をすればいいのかメンターさんが教えてくれるとのことなので、最初の一歩を進むにはいい機会だと思います!
2 日目のコントリビューターデイですが、現在すでにチケットが満席となっておりますので、事前に参加できないことが判明された方がいらっしゃいましたら、お早めに お問い合せ からお知らせください。
キャンセルになった分のチケットを補充させていただきます。
また今回、香川県の男木島にある「男木島図書館」までお邪魔させていただき、インタビューをさせていただきました。
素敵な場所でインタビューにご協力いただきありがとうございました。
(Photo by.ミスミタクマ)